海外にも行けないし心の弾むような既存エリアもない
義務感に駆られて何か課題を落とすということよりも
未知への不安と期待が入り交じるような冒険がしたい
そんな欲求に答えてくれそうな島を
google mapで見つけたのでちょっくら行ってきました
お誘いに二つ返事で乗ってきたメンバーは
クライマー兼釣り師のパパ
釣り師兼クライマーのオカピに
クライマー兼登山家のヨナというバランスの取れたパーティー
仕事終わりに集合して20時くらいに出発、深夜1時に到着
星を眺めたあと野宿するも2時間くらいしか寝れなかった
5時15分起床
寒く薄暗い駐車場で冷えたサンドイッチを頬張り港へ向かう
磯釣りガチ勢に囲まれ若干の場違い感でしたが
いつもの「それは布団ですか?」のやりとりを和やかにこなしつつ
6時15分出航
この感じ久しぶり!
港出て1分も走ればけっこうなうねり
これはヨナは一撃で酔うなと思いながらあっという間に船は島に接近
船首のタイヤを磯に押しつけてエンジンが唸り声を上げる中
船頭さんに促されるまま上陸
拡声器で最近ブリが上がってるとアナウンスを受け煽られる中
付近の岩へ駆けていく我々にそんな上に行かんでもええよと
声をかけてくれる親切な船頭さんでした
とりあえず荷物を置いて手近な岩を見てみると
海際なのにそこまで風化していない
固く細かくそれでいて発達した完璧な花崗岩
ヨセミテでありビショップのような感じ
テンションが上がるもヨナはとりあえず横になり
釣り属性を持つ3人は朝マズメ勝負
流れと風が強く戦いにくいコンディションですが
まずセットアッパーで満遍なく探るとサラシでショートバイト
さすがに魚影濃いわと何回か通していると足元で乗るもすぐバレた
60~70のヒラスズキぽかった
そのあともう一回当たったけど乗らず朝の部を終える
とりあえず空身で島を1周して見たかった岩々を確認
もう最高でしかなかった
事前で色々な資料を見て想像してた理想を超えてきてた
え?死んだん?てくらい天国だった
釣りを終えてクライマー属性の3人で島の先端の一番よい岩へ移動
まずアップも兼ねてホールドの良い角を触る
さすがに誰も触ってないので表面が多少欠けるものの
安心して登れるくらいの固さ
ホールドいいけどムーブがあって好ラインでした
記念すべき1本目は「青海波」5級としました
青海波
こんな最高な5級があるかよ
つづいて左端のカンテ
こちらもムーブがあって面白い
3級くらい
最高だ
次はその右隣り
左とホールド少し共有するけど独立したラインではある
2級くらいかな
これも最高
その右も触るけどホールドはあるけど足がなさすぎで敗退
老人と海
次は青海波の右のかぶった面
ガバガバをたどれば青海波に合流してしまうので
ど真ん中を直登するラインをトライ
最初リップまでランジを想定していたけどとてもじゃないができないので
悪いホールドを経由してデッドでリップを止める感じ
すごく面白いなーとトライしてたらパパがサクッとリップ止めて完登
海に返すマントル
「カンムリウミスズメ」1級となりました
パパムーブを真似たらできるだろうと何度かトライしてもリップ止まらんし
集中して無理やり止めたらなんとか登れた
かなりいい課題だと思う
次は近くの岩へ
これも最高に決まってるカンテ
そこそこホールドはあるので進んでいける
けどなんか崖が気になってムズムズする
まず崖下までは落ちないんやけど
リップからスラブに乗りあがるんやろなというところまで進んでやめとく
初めての場所・環境なので無理をする感じではない
遠くから見るとこんな岩
裏の高く簡単そうなスラブもせっかくなので触っとく
途中でホールドがなくなる
笑顔
一歩だけがんばれば登れそうだが万が百くらいミスりそうなのでやめとく
ていうかさっきのカンテの最後乗り込んだらここやんと気づく
やらなくてよかった
無事オキザヨリをスレでゲットしたオカピも合流し色々登る
撮影
カンムリウミスズメのさらに右もホールドがいい感じにあるのでトライ
不思議な二手目
普通にむずくてブースティックを投入して下部突破
上部がさらに悪くて敗退
やる価値のあるいいラインだった
老人と海
日差しは暑いが風は冷たく乾燥していて気にならない
まさにビショップのような気候
カンムリウミスズメがなかなか登れないヨナを放置して釣りに戻る
色々探るも気配なし
セットアッパーをミスって磯に打ち付け全身を強く打って死亡
ジグで底を取って探るもあたりなし
パパもオカピもダメ
でもウミガメがいたり底ででかい魚が見えたり楽しい海である
まだ昼を回ったところですが
そろそろ帰りの船の時間14時45分が気になりだす
次いつ来れるか分らんので悔いのないよう最後に一番でかい岩を触る
きれいなカンテは足が無くて2トライで敗退
次のラインはしんどくてすぐ敗退
あと上の方のせんべいがはがれそうで怖い
どっちも登れるラインではあると思います
最後に裏面の味があるラインを触る
1トライで吹き飛びそうにないガバが蟻の巣とともに吹き飛び
蟻まみれになる
次のトライで細かいフットワークで高度を上げ途中でマントル返して完登
「RHT」3級
迎えの船が来るので上陸地点に戻り荷造りをし
最後までルアーを投げるも反応なし
迎えの船が見えたので竿を仕舞い名残を惜しむ
迎えの船が来る1分前に目の前にまさかの鳥山ができ後ろ髪引かれながら撤収
船はいつも楽しい
渡船屋に支払いを済ませ帰路につく
距離の割にあっという間に帰ってこれてちょうど24時間で解散
久しぶりの非日常感を満喫した
クライミングはこうじゃないとな
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