2021年11月17日水曜日

幸せのありか

海外にも行けないし心の弾むような既存エリアもない

義務感に駆られて何か課題を落とすということよりも

未知への不安と期待が入り交じるような冒険がしたい

そんな欲求に答えてくれそうな島を

google mapで見つけたのでちょっくら行ってきました

お誘いに二つ返事で乗ってきたメンバーは

クライマー兼釣り師のパパ

釣り師兼クライマーのオカピに

クライマー兼登山家のヨナというバランスの取れたパーティー

仕事終わりに集合して20時くらいに出発、深夜1時に到着

星を眺めたあと野宿するも2時間くらいしか寝れなかった

5時15分起床

寒く薄暗い駐車場で冷えたサンドイッチを頬張り港へ向かう

磯釣りガチ勢に囲まれ若干の場違い感でしたが

いつもの「それは布団ですか?」のやりとりを和やかにこなしつつ

6時15分出航

この感じ久しぶり!

港出て1分も走ればけっこうなうねり

これはヨナは一撃で酔うなと思いながらあっという間に船は島に接近

船首のタイヤを磯に押しつけてエンジンが唸り声を上げる中

船頭さんに促されるまま上陸

拡声器で最近ブリが上がってるとアナウンスを受け煽られる中

付近の岩へ駆けていく我々にそんな上に行かんでもええよと

声をかけてくれる親切な船頭さんでした


とりあえず荷物を置いて手近な岩を見てみると

海際なのにそこまで風化していない

固く細かくそれでいて発達した完璧な花崗岩

ヨセミテでありビショップのような感じ

テンションが上がるもヨナはとりあえず横になり

釣り属性を持つ3人は朝マズメ勝負

流れと風が強く戦いにくいコンディションですが

まずセットアッパーで満遍なく探るとサラシでショートバイト

さすがに魚影濃いわと何回か通していると足元で乗るもすぐバレた

60~70のヒラスズキぽかった

そのあともう一回当たったけど乗らず朝の部を終える


とりあえず空身で島を1周して見たかった岩々を確認

もう最高でしかなかった

事前で色々な資料を見て想像してた理想を超えてきてた

え?死んだん?てくらい天国だった


釣りを終えてクライマー属性の3人で島の先端の一番よい岩へ移動

まずアップも兼ねてホールドの良い角を触る

さすがに誰も触ってないので表面が多少欠けるものの

安心して登れるくらいの固さ

ホールドいいけどムーブがあって好ラインでした

記念すべき1本目は「青海波」5級としました

青海波

こんな最高な5級があるかよ


つづいて左端のカンテ

こちらもムーブがあって面白い

3級くらい

最高だ


次はその右隣り

左とホールド少し共有するけど独立したラインではある

2級くらいかな

これも最高


その右も触るけどホールドはあるけど足がなさすぎで敗退

老人と海


次は青海波の右のかぶった面

ガバガバをたどれば青海波に合流してしまうので

ど真ん中を直登するラインをトライ

最初リップまでランジを想定していたけどとてもじゃないができないので

悪いホールドを経由してデッドでリップを止める感じ

すごく面白いなーとトライしてたらパパがサクッとリップ止めて完登

海に返すマントル

「カンムリウミスズメ」1級となりました

パパムーブを真似たらできるだろうと何度かトライしてもリップ止まらんし

集中して無理やり止めたらなんとか登れた

かなりいい課題だと思う


次は近くの岩へ

これも最高に決まってるカンテ

そこそこホールドはあるので進んでいける

けどなんか崖が気になってムズムズする

まず崖下までは落ちないんやけど

リップからスラブに乗りあがるんやろなというところまで進んでやめとく

初めての場所・環境なので無理をする感じではない

遠くから見るとこんな岩


裏の高く簡単そうなスラブもせっかくなので触っとく

途中でホールドがなくなる

笑顔

一歩だけがんばれば登れそうだが万が百くらいミスりそうなのでやめとく

ていうかさっきのカンテの最後乗り込んだらここやんと気づく

やらなくてよかった


無事オキザヨリをスレでゲットしたオカピも合流し色々登る

撮影

カンムリウミスズメのさらに右もホールドがいい感じにあるのでトライ

不思議な二手目

普通にむずくてブースティックを投入して下部突破

上部がさらに悪くて敗退

やる価値のあるいいラインだった

老人と海

日差しは暑いが風は冷たく乾燥していて気にならない

まさにビショップのような気候

カンムリウミスズメがなかなか登れないヨナを放置して釣りに戻る

色々探るも気配なし

セットアッパーをミスって磯に打ち付け全身を強く打って死亡

ジグで底を取って探るもあたりなし

パパもオカピもダメ

でもウミガメがいたり底ででかい魚が見えたり楽しい海である


まだ昼を回ったところですが

そろそろ帰りの船の時間14時45分が気になりだす

次いつ来れるか分らんので悔いのないよう最後に一番でかい岩を触る

きれいなカンテは足が無くて2トライで敗退

次のラインはしんどくてすぐ敗退

あと上の方のせんべいがはがれそうで怖い

どっちも登れるラインではあると思います


最後に裏面の味があるラインを触る

1トライで吹き飛びそうにないガバが蟻の巣とともに吹き飛び

蟻まみれになる

次のトライで細かいフットワークで高度を上げ途中でマントル返して完登

「RHT」3級


迎えの船が来るので上陸地点に戻り荷造りをし

最後までルアーを投げるも反応なし

迎えの船が見えたので竿を仕舞い名残を惜しむ

迎えの船が来る1分前に目の前にまさかの鳥山ができ後ろ髪引かれながら撤収

船はいつも楽しい

渡船屋に支払いを済ませ帰路につく

距離の割にあっという間に帰ってこれてちょうど24時間で解散

久しぶりの非日常感を満喫した

クライミングはこうじゃないとな



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